ノートの端っこ、ひこうき雲

ひと夏の思い出、には留まらせたくない。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

青春はおでんとアイスを蛇行する

「帰りにコンビニでアイス買って食べよう」が「おでん買わない?」に変わるのを3回繰り返していたら、あっという間に僕たちの帰り道はバラバラになってしまった。アイス、おでん、アイス、おでん、アイス、おでんで卒業。3年間って、こんなもん。0歳から3歳…

暑いのに社会に物申している人は信用できない

今年の夏は酷暑である。外に出れば無料でサウナが楽しめるよ!ってくらい暑い日々である。 照りつける日光に頭が沸騰し、モノを考えることもままならない、そんな夏だ。 空を飛ぶ鳥もこれじゃあ焼き鳥になるだろうなと思いつつ、クーラーの効いた部屋で焼き…

たった一度のにらめっこ

京葉線がまた止まった。 よくある話なのである。東京から葛西臨海公園駅、舞浜など錚々たるメンバーを網羅する京葉線は東京湾岸を走り続けるため、強風によってすぐにダイヤが乱れ狂う。風が吹けば京葉線が止まる。しかもここら辺を走っている電車は他にない…

映画『未来のミライ』の感想【ネタバレなし】

細田守監督作品『未来のミライ』 先日見てきました。細田守監督作品は欠かさず見ているので、この映画の公開が発表されたときからずっと楽しみにしていました。 「未来のミライ」予告 - YouTube しかし、この作品が公開されてみると賛否両論の嵐。「期待して…

望郷

「故郷」というものが私にはない。 千葉で生まれ千葉で育ち今も千葉に住んでいるので、生まれ育った地を離れたことは一度もない。地元の友達にはすぐに会える。 大学が東京にあるから東京を動くことも多くなったが、それでも千葉が私のルーツだと言えるし、…

会いたい人に会うにはあまりに夏が短すぎる

最高の夏にしようと決めた。 今年の上半期は親しい人を亡くすなど個人的に悲しい出来事が多く起きて精神的に疲弊していた。禍福は糾える縄の如し。今年の夏は人生最高の夏にしてやると決めて夏休みを迎え、数週間が過ぎた。自分史上最も予定を詰め込んだ。会…

あの頃僕らは無敵だった(夏の散文詩 一)

白い半袖シャツの袖を折り曲げ笑う、夏の合図も見慣れた頃に 引きずったあとの靴底と、カタカタ鳴るのはキーホルダー 明日の青を限界まで希釈し続けたみたいな空 コロコロ転がるサイダーのビー玉を集めた不意打ちの海 始発に飛び乗り朝を迎え撃つ、そんなの…

青春18きっぷ2018春 〜船橋から京都、一日かけた春の旅〜

JRの普通列車が一日乗り放題になる「青春18きっぷ」。上手く使えばどこへでも2370円という格安料金で行くことができ、しかも途中下車も自由自在という魅力的な切符です。私は今年の三月に青春18きっぷを使って船橋から京都まで移動するのに成功しました。こ…

映画『ナラタージュ』の感想【ネタバレなし】—「静かな共鳴」の連続

壊れるくらい、あなたが好きでした。 映画の感想というブログっぽいことを初めてやってみます。 一発目は今日見た映画、『ナラタージュ』から。 この映画の上映は2017年10月7日。行定勲監督作品。島本理生さんの同名の小説が原作。出演は松本潤さん、有村架…

八月の詩

「愛で向日葵が揺れている」 何人かの人に、好きな月は何月ですかという質問をしたことがある。自分の誕生月を答える人もいるし、好きな季節が春だから三月などと答える人もいる。この手の質問をすると、その人が季節に結びつけてきた思い出たちの重みや移ろ…