ノートの端っこ、ひこうき雲

ひと夏の思い出、には留まらせたくない。

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

あなたみたいになりたかった

自分の人生にストーリーを見出せる人 幸せを不特定多数に撒き散らしても平気でいられる人 大切な人との大切な瞬間を、ずっと野ざらしで保存しておく人 6月にギラギラしている人 自分の成功体験を金に替える人 なるったけ他人に依存できる人 自分の人生を実況…

二人称

明日になれば くだらぬことも いまのぼくにとっては、ひどく つらく思えたりで あなたの中にある清らかな心も たまには ぼくみたいなことを思うでしょうか いま、ここにあるすべては 涙の雨がさらっていった あなたにはもうあえないけれど いつまでも ここで…

君が笑ってくれるなら僕は悪にでもなる

いい言葉だなと印象に残る基準として一つ考えられるのが、「逆」なことである。 前にスピッツの「8823」について書いた時も「君を不幸にできるのは宇宙でただ一人だけ」というフレーズの破壊力を紹介した。「普通」なら幸福とか幸せとか書くところを不幸って…

やり過ごされた31×4

一番にとっていたわたしの席 窓ぎわの左端 あなたを見ていた 頬杖つきながら 風のように時間は過ぎていった あなたから呼ばれることが それだけで、こんなにうれしい なぜかしら ねえ、そんな季節があってもよかったと 今はそう思えるの きらきら 揺れる あ…

例外

こんなに穏やかな時間を あなたと過ごすのは 何年振りでしょうか 落とさぬように抱いた 小さくなったあなたの体 真に分け隔てなく 誰しもが 変わらぬ法則によります 急がずとも必ず 全てが例外なく 図らず図らず 今にも終わります 波が反っては消える 宇多田…