ノートの端っこ、ひこうき雲

ひと夏の思い出、には留まらせたくない。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

名前のない文章の断片

何を書いてあるかじゃなくて誰が書いたかでいつまでも判断している自分の浅ましさをだんだん受け入れられるようになってきた。 旅行記は自分が書きたいタイミングで書けばいいと思った。モンサンミッシェルの魅力を表すのには時間がかかりすぎる。 満点より…

フローズン・カメレオン

多数決をとりますって言って、皆が目を伏せて挙手するやつ、あったと思う。でも結果を集計する人は、誰がどっちに手を挙げているか分かるわけで、僕は怖かった。自分一人だけが挙げていたらどうしようって怖かった。 学校の夏休みが終わった9月、「運動会の…

フランス・ドイツ周遊旅行記④〜雪原と化したヴェルサイユ〜

前回 シリーズ第一回 1月24日 パリを脱出 凱旋門からルーヴル、エッフェル塔と昨日はパリを網羅して疲れてよく寝た。今日はパリから少し足を伸ばしてヴェルサイユ宮殿に向かう。 またパンが三種類だけ登場する昨日と全く同じ朝ごはんを食べる。昨日はなかっ…

フランス・ドイツ周遊旅行記③〜迷宮のルーヴル美術館〜

前回 シリーズ第一回 迷宮のルーヴル美術館 スリ集団をタックル気味にかわし、ルーヴル美術館に侵入する入口を探す。これがなかなか見つからない。 少しウロウロしていると、とても有名なルーヴル・ピラミッドが見えてきた。ランドマーク的存在であると同時…

Blanket

夕方から楽しみな予定しか入っていない日に昼間まで寝て、だらっと過ごしている瞬間の、ゆっくりと流れている幸せをつまみ食いするような感覚が、ずっと続けばいいなと思う。 太陽の光が窓から差し込んできて、空気が粒のように輪郭を持った冬の昼下がりの中…

フランス・ドイツ周遊旅行記②〜彼女の手の中のMy wallet〜

前回はこちら 1月23日 日本人と邂逅 長時間移動とクソデカスーツケースを抱えた階段の昇降に疲れ切った我々は、二つ星ホテルにてぐっすり眠ってしまった。しかし、時差ボケなのかまだ朝が来ていないのに目覚めた。 窓から見える景色はこんな感じ。異国の地で…

シーソーの向こう側

何か好きなものを語るとき。「○○だから良い」と一緒に何かとの比較があった場合、本当に好きなのかな?と思ってしまう。本当に好きならば、比較なんていらなくて、ただそれだけで好きだと思えるはずで、「好きなものは好き!」と言えるはずで。 好きなものを…

フランス・ドイツ周遊旅行記①〜国際線でわんこそば〜

20年間生きてきて、一度もやったことのないことがある。 それは、日本から旅立つことである。というか岡山県より西に行ったことがない。自分がどれだけちっぽけな場所で日々を送ってきたのかを感じるために、海外へと羽ばたくことにした。 海外デビューの場…