ノートの端っこ、ひこうき雲

ひと夏の思い出、には留まらせたくない。

隣のホリデイ

日常を切り取るために捨てられたそのアーカイブを探すのが夢

なみなみと注いだ君がこぼしたら、隣でぎゅっと乾かしてやる

「ぽったり」と形容してた 2月末、いきなり暑い日の温もりを

生命はシンプルな手間で繋いでく ザクザクと切る折込クーポン

桃色がリアウィンドウを駆け抜けた 今日はでっかいポテトをおまけ

あのときに吐いた言葉をセルフカバー 編曲者には君の名前を

価値観はマクドナルドの発音が違うくらいの些細さがいい

幸せになろうね ずっとジャンキーなリビングルームで枯れていこうね

空白になりきれなかった空間を愛と呼べたらどんなに楽か

四六時中観覧車に乗る人と夜景の光に焼かれている人

大好きな人への愛とかもつれとか ファストフードじゃないんだからさ