ノートの端っこ、ひこうき雲

ひと夏の思い出、には留まらせたくない。

Slumber

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この頃、現実的な夢ばかり見る。現実と夢の区別がつけられなくなってくる。

ヒューマンドラマを見る。昔からファンタジーよりも日常系が好きだったけど、歳をとるにつれてめちゃめちゃリアルな話を現実の自分となぞるのが好きになっていく。こんな愛を捧げられたらよかったなと思いながら、常に画面越しの理想から遠い自分を意識する。

現実とフィクションの狭間は、ちょうど生と死の間を揺らめくように、感情の揺さぶりから逃れられない。せめて夢の中くらい、等身大の自分でいたいんだけどな。「大切」の数が増えていくにつれて、色々なものを大切にできなくなっていく自分の限界と折り合いをつけていかなきゃいけないんだ。大人になってしまう。

「言いたいことがだんだん増えて、言えないことが沢山増えた」