ノートの端っこ、ひこうき雲

ひと夏の思い出、には留まらせたくない。

はじまりはノートから

 

私は文章を書くのが好きです。

 

こんにちは、初めまして。

最初の記事なので、どうしてブログをはじめようと思ったのかについて、自分語りをさせてください。

 

学校で校外学習とか合唱祭とか行事を終えるたびに作文を書かされた経験、みなさんはありましたか。総合の時間か何かの時間に原稿用紙だけ渡されて、行事を通じて思ったことを書けって言われるんですよね。なんておおざっぱな課題なんだろう。

当時は真面目で慎重な性格だったので、この作文を読むであろう先生たちの視点を常に意識しながら書いていました。いやなこどもですね。思ってもいないような感謝の気持ちや、ありもしない成長物語を適度に散りばめながら鉛筆を進ませていました。脚色甚だしい「綺麗な文章」が原稿用紙を黒く染めていくにつれ、私は思ったのです。文章って簡単に嘘をつけるから面白いな、と。

 

私はこういう迎合的な文章を書かせる課題について批判したいわけではありません。結局、人間は言葉なしには生きていけないので、相手の要求に対して適切な文章を書く練習というのは積んでおく必要があると思います。

 

ただ、あまりにその練習を積みすぎました。

 

文章というものが自分の思っていることを的確に表してくれるツールだと気づいたのが割と最近のことでした。ストレートに書きたいことを書いた粗削りな文章を、その態度を、「いい」と言ってくれる人が周りにいることに気付いたからです。

 

これまで書き残そうと思っては消しゴムをかけられてきた言葉たちが、十数年の時を経て蘇ろうとしている。この瞬間を逃したくはなかった。幸い、大学生の長期休業は時間が有り余っているので、この機会に自分の言葉をしっかりと捕まえておきたかった。

 

当初はTwitterとかでいいじゃん、と思っていたのですが、当たり前だけどある程度まとまった文章を書く習慣がどんどん失われていくのを感じました。あと、つながりが増えすぎて、必ずしも自分の書きたい温度で言葉を紡ぐことが出来ていないなと思ったのも理由です。これについては記事を改めて書いてみたい。

 

ちょっと真面目なことを余すことなく書きたい。そしてそれを誰かに読んでほしい。短文が横行する現代への反逆と、承認欲求という現代の病を同時に抱えたアンビバレントな人間です。

 

ちょっとカッコつけすぎですが、これがブログを始めた理由です。今アンビバレントって言葉が話題だしね。

 

まあ、私の尊敬する友人に「ブログとかやらないの?」って言われたのが一番大きな理由なんですけどね。言葉に関する話をその人とするのが本当に楽しくて。「わー文章書きたーい、みんな読んで~」です。簡単に言えば。

 

なんか仰々しい始まり方になっちまったけど、そんな大層なことばかり書くつもりはありません。日々思っていることをつらつら書き残していけたらなと思います。飽き性なのでいつまで続くかわからんし、書くテーマも何も決めてない見切り発車ブログですが、お付き合いいただけると嬉しいです。

 

学校でノートに書き記せなかった言葉を、今蘇らせることができればな、と思います。

 

読んでいただきありがとうございました。