ノートの端っこ、ひこうき雲

ひと夏の思い出、には留まらせたくない。

2018-11-08から1日間の記事一覧

くちぐせ

彼は、伏し目がちに喋る人だった。 口数は少なくても、言葉をひとつひとつ大切に選んでいることが分かるから、安心して話を聞いていることが出来る。 きっと、彼は少しだけ生きるのに不器用なだけだったのだ。 よく晴れた日、向こうのビルや街路樹の輪郭がス…