ノートの端っこ、ひこうき雲

ひと夏の思い出、には留まらせたくない。

2018-10-22から1日間の記事一覧

霜降

窓ガラスに浮かぶ雫が秋を運んできた夜、白灯に包まれたレモンティーを飲みながら、僕は机に向かっていた。視線の先には二枚の紙切れが置かれている。手書きの文字が今にも踊り出しそうに書かれた手紙の、その行間に詰められたいたずらっぽい笑顔が思い出さ…